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たいらげたら眠る

今ウトウトしてたでしょ?

『ブルームーン』


観に行けてよかった、本当に素敵な舞台でした。
思うことは沢山あれど言葉にできないなと思い、パンフレットを開いてみる。

この物語を観た後は、きっと全てが愛おしくなる。チャーミングな人々が紡ぐ“ロマンチック・ラブコメディー”

クスッと笑えて、心にじんわりとしみわたり… ステキな言葉に惚れ惚れして。チャーミングってユタカくんの、横山さんの為にある言葉じゃないかなって思うくらい。この物語に出てくる人はみんなとってもキュートで丸ごと抱きしめたくなる。最後の最後ルミちゃん抱えて回るユタカくんとその上を舞う色とりどりの紙吹雪、そしてブルームーンの旋律が鳴り響き、閉じゆく幕。暗がりに二人の影がぼんやり浮かんで「ああ  よかったね」と目から諸々こぼれ出た。

ブルームーンの何処かメルヘンチックな感じとか古めかしさとかそういった雰囲気にキュンとして、色合いもそうだしお寺という舞台自体もそうで。そこにある時計や靴や机や椅子、せんべいとクッキーの缶まで和で洋な物たちに包まれた不思議な空間だった。その中で繰り広げられるリアルとファンタジーの境目みたいな物語。一度ではどれがアドリブでどれがアドリブでないのか正確には分からなかったけれど、終始楽しそうに飛び交う台詞たちにずっと頬が緩みっぱなしでした。

はじめ、ユタカくんとオサム父さんが喋っているところは本当に家で会話しているように、実は少し聞き取りにくいなあって思うところもあったのだけれど、一人一人と増えるにつれて上がっていく空気にぜんぶ呑み込まれて。ドラマや映画じゃない、舞台って生の人間を感じられる特別な場所なんだなあって改めて。全身で生きた言葉を受け取れることがうれしくて震えた。

ユタカとルミのように、自分で気付けないことを見つけてくれる人が側にいてくれるのはどんなに幸せなことだろう。運命は、いつでも遠回り。この言い回しが大好き。かならず何処かに隠れてるからこそ、いつどこでどうやって見つけるかは人それぞれで、それでいいんだ。


ブルームーンはその名の通り青く見える月のこと、あと一ヶ月の間に満月が二度回ってくる時の二回目の満月のこと。後者は千秋楽の今日から約一ヶ月後の7月31日に巡ってくるんだよ、とパンフレットの解説のところに載っていて。その月にあえるまで、もう少し自分の未来と過去を振り返ったり見通してみたりしながら、ちゃんと今と向き合いたい。


ユタカくん、ルミちゃん、オサム父さん、はま子さん、トニー、ケイト、光恵さん、皆キラキラしていて宝石のようでした。そんな宝石がたくさん集まった宝箱のような舞台。誰かの大切な宝箱の中身をね、そっとみせてくれたみたいな心地がしてる。横山さんが「宝物」といったと聞いて一層、みせてくれてありがとうございましたという気持ちで一杯です。