たいらげたら眠る

今ウトウトしてたでしょ?

味園ユニバース


ポチオとシゲオとシブタニスバル
この映画の中には三人いたと思う

最後の最後にやっと見せてくれる笑顔が、歌に音に囲まれて笑うあの顔が離れない。そこだけのためにもう一度、と思うほどには掴まれてエンドロールが流れ切っても席を立てなかった。

新曲が作られていく過程はとてもドキドキした。歌うことが生きることのように、言葉を紡ぐポチオがいとおしかった。歌うということを軸に動いていく世界とその中や外で生きている人々の対比だったり、上手く生きられないのも含めてみんな人間ばかりだった。

全て観終わった後に聴く曲、全てちがったように聞こえる。ココロオドレバ、記憶、古い日記… そこに、ここに生きている。よくわからない感情。ポチオでありシゲオという人物はいないけれどきっといる、そのことを確かめたくて観にいく。わたしの知る世界ではないけれどこれはどこかの誰かの世界なんだとそうおもった。だから余計深く残る。

映画の後、味園へ。入るひとに出ていくひと。沢山のひとで賑わってた。ビルのガラス面に映画のポスターが貼られていてやっと、少し夢から覚めた気持ちになった。現実とそうでないことが交じりあったもの。味園ユニバースというもの。

逢えてよかったなとおもった。